B’zは、1988年9月21日にシングル「だからその手を離して」とオリジナルアルバム「B’z」の同時リリースでデビューしたギタリスト松本孝弘とヴォーカル稲葉浩志からなるロックユニットです。
デビュー以降、「ultra soul」「兵、走る」をはじめとする数々の国民的ヒットソングを世に生み出し、前人未踏の偉業を打ち立てながら、日本の音楽シーンを牽引し続けています。
しかし、そんなB’zは日本を代表するトップアーティストとされる一方で、世間一般からはあまりよくないイメージを持たれているみたいです。
では一体どのようなイメージを持たれているのでしょうか?また、本当に世間一般が持つイメージ通りの方々なのでしょうか?
そこで今回は「B’zの世間一般からのイメージ」と、「実際の稲葉さんの人物像」についてまとめたのでご紹介させて頂きます。
本当はめっちゃかわいい?世間のイメージは間違っている?B’zヴォーカル 稲葉さんについて
B’zの世間一般からのイメージ
2015年1月18日(日)放送のDREAMS COME TRUEの中村正人さんが司会を務めていた音楽番組「LIVE MONSTER」(日本テレビ系)にB’zが出演。同番組内では、B’zの素顔に迫るべく「緊急企画B’zの秘密の素顔を暴く」と題した企画が実施されました。
同企画は、街頭で「B’zに対するイメージ」についてアンケート調査を行い、そのアンケート結果についてB’zのメンバーがコメントするというものでしたが、一般の方々からは「ミステリアス」「オープンカーでバリバリ音楽を流しながら乗ってそう」「バスローブ着てそう」「近寄りがたいイメージ」などの回答が寄せられていました。
もちろん、この回答を”世間一般からのイメージ”とするのは早計ではありますが、B’zはバンドのスケール感が大きいロックユニットというだけでなく、メディア露出の頻度も多くないので、世間一般的に見ても「ミステリアス」「近寄りがたい」というようなイメージは持たれていると考えられそうです。
実際の稲葉さんの人物像
面白い
冗談を言って笑わせる
稲葉さんは、元々口数が多い方ではないことに加え、メディア出演時には言葉を選んで話されているので、「硬い」「暗い」というような印象を与えてしまいがちです。
しかし、本来の稲葉さんは時と場合によっては饒舌に話されますし、冗談を言うのも珍しくありません。
そんな稲葉さんの姿はB’zのドキュメンタリー映像や、稲葉さんの公式WEBサイト「en-zine」が公開しているスペシャルゲストとの対談などで見ることが出来ます。
また、多くはありませんがメディア出演時でも冗談を言うことがある稲葉さん。2015年1月18日(日)放送の音楽番組「LIVE MONSTER」(日本テレビ系)に出演した際、中村正人さんから「お互いなんて呼んでるんですか?」と聞かれたときにも「まっちゃん」と答えて観客を笑わせていました。(その後スグに「うそです」と自白)
ライブ中にコントの時間を設ける
1991年から1992年にかけて開催されたツアー「B’z LIVE-GYM’91~’92″IN THE LIFE”」では、稲葉さんが台本を書いたコントのネタをライブ中にステージ上で披露していました。北海道の札幌公演では、ご当地ネタを盛り込んだ札幌公演限定のコントを作るほどのこだわりぶり。コントのオチがついてから曲が始まっていたそうです。
現在は当時ほどの”壮大な”コントこそ行われていませんが、ライブの序盤で稲葉さんが観客に向けて発する恒例の挨拶「B’zのLIVE-GYMへようこそ!」と叫ぶまでに至る部分がミニコントのようで、面白いと評判です。
かわいい
シートベルトで遊んでしまう
2009年11月18日にリリースされたB’zにとって17作目となるオリジナルアルバム「MAGIC」の初回限定版に付属しているDVDに収録されている「マジカルバックステージツアー2009」の映像。
そのなかには、「移動中の車内で、シートベルトを首に掛けて遊ぶ稲葉さん」の姿が映っています。稲葉さんはシートベルトを首に掛けたまま取材に応じ、笑いを堪えきれないインタビュアーさんの笑い声の中で、あえて真剣に質問に答えることで、さらに笑いを誘っておられました。
口を開けたまま寝てしまう
B’zオフィシャルファンクラブが発行する会報誌「be with!」2019年9月号(vol.123)のなかで、稲葉さんは”歯の治療中に口を開けたまま寝てしまう“ことを告白されています。
「be with!」には、ファンクラブ会員から寄せられた質問にB’zのお二人が直筆で回答するという「Q&A」コーナーがあるのですが、ファンから「歯科助手をしています。歯の治療中で口を開けているとき、目は開けていますか?それとも閉じていますか?」という質問を受けた稲葉さんは、
「目にタオルを掛けられるので眠ってしまいます。そうすると口も閉じてくるので、そのたびに「イナバさん!」と言って起こされます。」と回答、歯の治療中に口を開けたまま寝てしまうことを明かされました。
自撮りをしてしまう
2019年5月2日にB’z Officialが各SNSを更新。同投稿には、稲葉さんが渋谷で撮影した自撮り画像が添付されていたため大きな話題となりました。
当時、東京・渋谷駅前に位置する東急百貨店東横店の正面には、「平成 Thanks!」「令和 Welcome!」というメッセージが書かれた巨大看板が掲載されていたので、稲葉さんも自ら足を運び、看板が映るように自撮り写真を撮影された模様です。
同投稿にはコメントは綴られていなかったものの、5つのハッシュタグ(#Inaba#Newlove#Shibuya#Heisei#Reiwa)が付けられており、「マジか」「稲葉さ~~ん自撮り最高です!!」「童心を忘れない稲葉さん素敵」「わー!お茶目な稲葉さんに会いたかったです」などのコメントが寄せられました。
愛情を伝えてしまう
稲葉さんが無類の犬好きだということはファンの間では有名です。
B’zのオフィシャルファンクラブ(B’z PARTY)内で販売されていた2021年の週めくりB’zカレンダーでは、「見るとHAPPYな気持ちになるものは?」というテーマに対する「犬とは幸せしかくれない生き物なのです」という稲葉さんの直筆コメントが紹介されています。
また、週刊誌に何度報じられても愛犬の散歩は欠かさずにできる限りご自身でされているほか、愛犬の鳴き声を楽曲に入れたり、愛犬の顔がデザインされた衣装でLIVEに出演するなど、稲葉さんの愛犬への愛情はもの凄いです。
両親に怒られてしまう
2016年4月に発売された「津山市市勢要覧」のなかで、稲葉さんは津山市で過ごした学生時代のエピソードを紹介。自身が学生時代に行っていた少し変わった習慣が原因で両親に怒られていたことを明かされています。
また、日本が誇るヴォーカリストになっても尚、両親に怒られることはあるそうで、B’zの年代記「B’z ミラクルクロニクル」のなかでは、「観に来ていた両親にも怒られました(笑)」と、笑いながら両親に怒られてしまったエピソードを紹介されています。
謙虚・ファン思い
感謝の気持ちを忘れない
上記の写真は、2008年に開催された全国ツアー「B’z LIVE-GYM 2008-ACTION-」のアンコール曲が終わってから、深々と頭を下げるB’zの稲葉さんと、松本さんの写真です。
B’zのお二人はファンの方々に対しても腰が低く、ライブ終了後は、必ず花道の左右端まで歩いて深々と頭を下げ、参加してくれたファンの方々に感謝の気持ちを伝えられます。また、B’zはロック・ユニットではありますが、ステージ上から観客に向けて発する言葉は基本的に敬語。どんなに偉業を打ち立て、有名なロック・ユニットになっても驕らない姿には敬服させられてしまいます。
また、稲葉さんが謙虚な姿勢で接するのはファンに対してだけではありません。本記事の執筆者である私がB’zのLIVE設営スタッフをしたことのある友人から聞いた話によると、ライブ終演後、観客が退場した後で、スタッフが作業していると、稲葉さんの声で「おつかれ様でした!!」と聞こえてきたみたいです。
2時間を超えるハードなライブをした直後なのに、スタッフに労いの言葉を掛けるその行動に稲葉さんの人柄の良さを感じてしましますね。
先入観で見られてしまう
「僕らって、なぜか先入観で見られてるところがあるみたいですね。実際に聴いてみたら、思ったよりデジタルっぽくないとか、思ったよりハードだったとか・・・。実際に会うと思ったよりしゃべるとか、思ったより恐くないんですねとか、けっこうそういうのって多いんですよ」/稲葉浩志
B’z TWELVE 57~58ページ
これまでにご紹介させて頂きました「B’zの世間一般からのイメージ」と「実際の稲葉さんの人物像」を知って頂くだけでも、両者には明らかな違いがあると気づかれるはずです。
しかし、どうしても先入観で見られてしまうことはあるそうで、1991年に稲葉さんは、「僕らって、なぜか先入観で見られてるところがあるみたいですね。実際に聴いてみたら、思ったよりデジタルっぽくないとか、思ったよりハードだったとか・・・。実際に会うと思ったよりしゃべるとか、思ったより恐くないんですねとか、けっこうそういうのって多いんですよ」とコメントされています。
B’zの世間からイメージとファンからのイメージには違いがある
ただ、B’zに対して「怖い」「しゃべらない」というイメージを持っているのは、B’zのことをよく知らない世間一般の方だけであり、それはB’zのメディア露出の頻度も関係しているので、仕方の無いことなのかもしれません。
実際、B’zのことをよく知るファンはB’zのお二人のことを「怖い」「しゃべらない」などとは全く思っておらず、世間から見たB’zを「獰猛そうなライオン」、ファンから見たB’zを「子猫」に見立てたツイートは多くのB’zファンから共感を得て、3,000件以上のいいねを集めました。
このことからも、世間が持つB’zのイメージとファンが持つB’zのイメージには違いがあることが明白だと思います。
サマソニでB’z沼に落ちそうな人…これが分かれば pic.twitter.com/K2i8ei7Dm0
— saori (@96nightbird02) August 19, 2019
B’zヴォーカル 稲葉さんについて まとめ
今回は「B’zの世間一般からのイメージ」と、「実際の稲葉さんの人物像」についてまとめたのでご紹介させて頂きました。
「B’z」は「怖い」「硬い」「ミステリアス」といったイメージを持たれてしまっているそうですが、実際の稲葉さんは、面白い面や可愛い面、謙虚な面があり、世間一般が持つイメージとはほとんど真逆の人柄をされているようです。
そんな稲葉さんがヴォーカルを務めているロック・ユニット「B’z」は今年の9月でデビュー35周年を迎えられます。
1988年のデビューから音楽業界の第一線で活躍し続けるB’zの今後の活動にも目が離せません。
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