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B’z松本孝弘「詞なんかどうでもよかったの、正直」詞を書いたことがない稲葉浩志に作詞を担当させたワケ

B'z
この記事は約4分で読めます。

B’zは、1988年9月21日にシングル「だからその手を離して」とオリジナルアルバム「B’z」の同時リリースでデビューしたギタリスト松本孝弘とヴォーカル稲葉浩志からなるロックユニットです。

そんなB’zはデビュー以来、約33年間音楽活動を止めておらず発表した楽曲数は300曲を超えており、その曲の膨大さからもB’zがこれまでどれだけ精力的に音楽活動を続けてきたのかが分かります。

また、B’zファン以外からはあまり知られていないと思いますが、B’zの楽曲は、

B’zのギター松本孝弘さんが作曲を、

B’zのヴォーカル稲葉浩志さんが作詞を担当しておられるんです。

但し、B’zのデビューアルバム「B’z」 に収録されている「Nothing To Change」「孤独にDance in vain」だけはお二人が作曲・作詞を他の人にお願いして完成させました。

しかし、その2曲を除く300曲以上の曲はB’zメンバーが自らで創った曲となっております。

ちなみにB’zのお二人がプロの作詞家や作曲家にお願いするのではなく、自分たちで作詞も作曲も担当することになった理由をまだご存じない方はコチラも合わせてご覧になられると面白いかなと思います。

結論を簡単に説明すると、B’zのリーダー松本孝弘さんが自分は曲を書いて、稲葉浩志さんには詞を書いてもらうと決めたことが始まりで、それからは全楽曲を2人で創っておられます。

ですが、当時の稲葉浩志さんはプロの世界で詞を書いたことがありませんでした。

それなのにどうして松本孝弘さんは、大切な自分のバンドの作詞を詞を書いたことがない稲葉浩志さんに担当させたのでしょうか。

今回は、松本孝弘さんが詞を書いたことがない稲葉浩志さんに作詞を担当させた理由についてご紹介させて頂きます。

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B’z松本孝弘「詞なんかどうでもよかったの、正直」詞を書いたことがない稲葉浩志に作詞を担当させたワケ

詞に重きを置いていなかった

「ないです。全然ないです。それに僕、やっぱり80’sとかのハード・ロック上がりだから、詞なんてどうでもよかったの、正直言って」/松本孝弘

B’z ウルトラクロニクル12ページ

松本孝弘さんが詞を書いたことがない稲葉浩志さんに作詞を担当させた理由は、

詞なんてどうでもいいと思っていたから

インタビュアーの佐伯明さんから、「じゃ、松本さんが稲葉さんになんとなく見てたっていうか、予想していたものっていうのは、初期の段階ではほとんどないんですか。」という質問を受けたときに、

ないです。全然ないです。」と答えておられます。

なので、特に稲葉浩志さんに作詞の才能を見いだしていたというわけではなく、

そもそも松本孝弘さんのなかで、

詞なんかどうでもいいと考えていたから、詞を書いたことがなかった稲葉浩志さんに作詞を担当させられたんだと思います。

しかし、こだわりが無かったということは稲葉浩志さんがあまりにもデタラメな歌詞を書いていたら、B’zの曲を他の作詞家にお願いしていたなんて可能性もあったのかもしれません。

もちろん当時は稲葉浩志さんもスタジオに行きたくなくなるぐらい詞が書けずに苦悩していた時期もあったそうですが、B’zの詞を稲葉浩志さんが担当してくれることになって本当に良かったです。

詞に重きが置かれる時代じゃなかった

「日本もやっぱりそういう時代だったよ。90年代入ってからでしょ、”詞が”って言い出したの」/松本孝弘

B’z ウルトラクロニクル12ページ

「まあ、もちろんその前に歌謡曲とかでね、いろんないい詞、阿木燿子さんとか、いい詞の書き手の人たちいたけど」/松本孝弘

B’z ウルトラクロニクル12ページ

松本孝弘さんが詞なんかどうでもいいと考えていた理由は、B’zがデビューした80年代はいい詞の書き手の人たちもいたけど、詞をどうこういう時代ではなかったからだそうです。

加えて、洋楽のハード・ロックに音楽のルーツを持つ松本孝弘さんは、そこまで詞は重要ではないと考えていたから、稲葉浩志さんが作詞未経験であっても作詞を担当させたんだと思われます。

それにしてもB’zの曲には”稲葉節“と呼ばれる、稲葉浩志さんだから書ける言葉が多く生まれており、それがB’zの魅力にもなっているので、途中で投げ出さずに歌詞を書き続けてくれた稲葉浩志さんには感謝しなければいけません。

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