仕事やスポーツの重要な要素の1つとして挙げられるのが、
メンタル
「本番に強い」「本番に弱い」と言った言葉もあるように、実力は同じでもメンタルの差でパフォーマンスには差が生まれてしまいます。
なので、プロのスポーツ選手は競技の練習だけでなくメンタルケアのトレーニングも行い、一度しかない本番で実力を出し切るために尽くします。
それほどメンタルはパフォーマンスに影響を及ぼす重要な要素なんです。
しかし、メンタルが重要なのは仕事やスポーツに限った話ではありません。
メンタルは日常生活でも多くの場面で関わっています
現代社会はストレス社会ともいわれるぐらいストレスの原因が溢れており、誰もがストレスを感じやすくなっています。
そんな社会で日々がむしゃらに頑張り続けていると身体の疲れはもちろん、精神面も崩れてしまい精神的な病気になってしまう可能性があります。
つまり、現代を生きている以上はメンタルとの関係は避けられません。
なので現代を生き抜くためにはストレスに負けないメンタルを手に入れる必要があるんです。
SNSで友達のリア充ツイートを見ても落ち込まない強さ、会社の上司から理不尽な要求をされたときに意見を主張できる強さ、自分にとって悲しい出来事があったときに乗り越えられる強さ・・・
やっぱり、自分らしく楽しく生きるためには
強いメンタルが必要になると思います。
ではメンタルを鍛えるためにはどうすればいいのでしょう。
多くの人がメンタルを鍛えると聞いて思い浮かべるのは
自己啓発本だと思います。
近年では、書店に足を運ぶと数多くの自己啓発本が販売されており、人気書籍のコーナーにも自己啓発本が並べられるほど、
自己啓発本ブームが起きています。
自己啓発の言葉の意味を調べると、
本人の意思で、自分自身の能力向上や精神的な成長を目指すこと。また、そのための訓練。「自己啓発セミナー」
goo辞書
上記のような説明がでてくるので、本の内容に差はあれど自己啓発するためのノウハウを教えてくれる自己啓発本を読めば、ストレスに負けない考え方を学ぶことは出来ると思います。
しかし、自己啓発本も読み過ぎはよくありません。
自己啓発本の読み過ぎはメンタルを鍛えるどころか、
メンタルが崩壊するという衝撃の実験結果がでています。
では、どうして自己啓発本を読み過ぎるとメンタルが崩壊するのでしょうか。
また、自己啓発本がダメなら何をすればメンタルを鍛えられるのでしょうか。
今回はこの2点について詳しくご紹介させて頂きます。
自己啓発本を何冊読んでもメンタルは鍛えられない!?意外と知らないそのワケをご紹介します。
モントリオール大学の研究
モントリオール大学の研究で自己啓発書のファンを対象にした実験では、
年間4冊以上の自己啓発書を読む人はメンタルが危険な状態にあることが分かったそうです。
メンタリストのDaiGoさんもこの実験について、Youtubeに動画を投稿されています。
この実験では、自己啓発書の定義を、「人生を変えたり幸福を得たり真実の愛を見つけるとか体重を減らすようなアドバイス系の本」とし、その自己啓発書が好きなファン18名を対象に実験を行いました。
実験では自己啓発書を人格の形成やスキルの形成を促す『成長志向型』と、特定の問題解決を促す『問題解決型』の二つのタイプに分けて、それを読む参加者のストレスレベルやうつ傾向を測るテストを行ったところ、どちらにせよ自己啓発書を読んで自分を変えようとする人たちにとってはネガティヴな影響があることが判明したんです。
しかし、自己啓発書は読んではいけない本ということではありません。
自己啓発書が好きで年間で4冊以上読むぐらいの状況にある人は、ちょっとしたストレスにも弱く繊細な性格の持ち主だったり、うつになってしまう傾向があるから、
自己啓発書を正しく使って、メンタルをしっかり鍛えようって話なんです。
大切なのは正しく使うこと
自己啓発本を読んでいるときは、
「あっなるほど」。
自己啓発本を読み終えると、
「これできっと今日から生まれ変われる」。
そんな風に思って、変われた気になって、読み終えた自己啓発本を部屋の隅に追いやっていませんか?
もちろん、読んだ自己啓発本の内容が薄くタメにはならないときもありますが、実際は読んだだけで満足してしまう人が多い気がします。
いくら熱心に自己啓発本を読んだとしても、それを実際に試さないと結果として効果は得られません。
自己啓発本を使ってメンタルを鍛えたり、生きやすくなる考え方を身につけるためには
自分に合った自己啓発本を見つけて、その内容を実際に使うことが大切です。
実際、ボクも精神的な病気になって生きるのが辛かった時期に自己啓発本を読み漁り、そのなかで自分にとって必要だと思ったものを何度も使い続けて、それまでになかった考え方を身につけることでしあわせに生きられるようになりました。
なので、 本の内容をすべて鵜呑みにはしてはいけませんが、自分のメンタルの成長に必要なことを取捨選択して、何よりも実際に試してみることが変わるための第一歩になると思います。
これは読んで欲しい!おすすめのメンタル本
先ほどもすこし話をさせてもらいましたが、ボクも落ち込んでいたときは大ベストセラーからあまり知名度のないものまで自己啓発本を読んで、深刻になりやすくてネガティヴな自分を変えられる考え方や方法を探していました。
そんな中で出会った楽しく生きられるヒントを教えてくれる本をご紹介させて頂きます。
嫌われる勇気
人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる、
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え/ダイヤモンド社/岸見一郎
嫌われる勇気には、3大心理学者の1人アルフレッド・アドラーが提唱したアドラー心理学が紹介されています。この本は、アドラー心理学を修めた哲学者である「哲人」と、様々な悩みを抱え、アドラー心理学にも疑問を抱く「青年」との対話形式で分かりやすくまとめられているのでめちゃくちゃ読みやすいです。
アドラー心理学では、『人間の悩みは、全て対人関係の悩みである』と断言しており、この本でも人間関係の悩みを克服するための考え方が紹介されているので、人間関係でストレスを感じやすい人には読んでもらいたいおすすめのメンタル本です。
頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ
結局、本気で空気読めないヤツがいちばん幸せに生きられるのよね。あー、腹立つ♡
頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ/KADOKAWA/カマたく
頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこは、歌舞伎町にあるゲイバーの店員カマたくさんの初エッセイになります。
カマたくさんとは、知っている人は知っている一部の分野では有名な方で、主にTwitterで日常の理不尽なことや生き方に対する考え方を短い動画にして投稿しておられます。
その動画が大評判&大拡散され、心を打たれる人が増え続け、カマたくさんのフォロワー数は100万人を超えています。
暗い話題や誰もが考えたことのある悩みを、親しみやすいポップな切り口で話してくれるので心に響くんです。そんなカマたくさんの考え方が詰まった待望のエッセイ本です。
ストレスゼロの生き方/心が軽くなる100の習慣
考え方なんてのは自分の人生をより良く、生きやすくするためにあるもんだから、自分に合ったものをチョイスしていけばいい。
ストレスゼロの生き方/きずな出版/Testosterone
ストレスゼロの生き方は、なにも意識せずとも『ストレスゼロ』で生きられている著者の考え方をまとめた一冊です。
著者は、社長業をしているので多忙であり、頭を悩ませる案件や、煩わしい人間関係もあるそうですが、全くストレスを感じないそうです。
しかも、驚くべきことに著者はなにひとつ意識していないし、メンタルコントロールの類いもやっていのにストレスが生まれないんだとか。
そんなストレスゼロで生きてきた著者の考え方が「やめる」「捨てる」「逃げる」「受け入れる」「貫く」「決める」などのキーワードに沿って100個紹介されています。
1ページに1つの考え方がまとめられているので分かりやすく読みやすいです。
自己啓発本は問題を解決するためのヒントを教えてくれる本
ストレスに溢れた社会で生き抜くためには、単純にがむしゃらにがんばるのではなく、ストレスに負けない考え方やメンタルを持っておくことが大切です。
そのストレスに負けない考え方やメンタルを手に入れる手段として、多くの人は自己啓発本を読みますが、自己啓発書はネガティヴな影響を与えることがモントリオール大学の研究で行われた実験で分かっています。
自己啓発本がメンタルをダメにするのか、メンタルがダメだから自己啓発本を手にしてしまうのか。
どちらにせよ、自己啓発本自体がわるいということではなく、自己啓発本は上手に使えば問題を解決するためのヒントを与えてくれたり、メンタルを鍛えてくれると思います。
なので、読んで満足するのではなく、自分がタメになると思った考え方を見つけたら実際に試してみると決意して、
まずは一冊、自己啓発本を読んでみましょう。
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