「嫌われる勇気」
皆さんはこの本をご存じでしょうか。
ボクがこの本を知ったのは2019年の冬です。
当時のボクは精神的な病気を患ってしまい、会社を退職して、数ヶ月の“ひきこもり”生活を経て、少し前向きな考え方ができるようになってきた時期でした。
しかし、病気になるほど精神的に落ち込んでしまったので、とにかくこれまでとは違う考え方で生きたくて自己啓発本を読み漁ったり、自己啓発セミナー系の動画を見たりしてました。
そんな時期に出会ったのが、「嫌われる勇気」です。
まずこのタイトルを目にしたときは、あまりにも自分の考え方とは違っていたのでめちゃくちゃ衝撃を受けたことをよく覚えています。
なぜなら、ボクの人生は「嫌われないように」生きてきたからです。
別に自分の意見が全く言えないわけではありませんでしたが、「嫌われたくない」「円満でいたい」という考えはいつもどこかにあったので、肝心なところではお茶を濁して、誰とも衝突しないようにしてきました。
それでも、真面目で周りの目が気になる性格には変わりないので、そこに企業で働くプレッシャーも加わり精神的な病を患ってしまい就職してわずか4ヶ月で退職してしまったんです。
それぐらいメンタルもプレパラート並に弱かったし、相手に合わせることでストレスも感じていました。
だから初めてこの本を見つけたときは「嫌われてもいい」と教えるタイトルには驚きましたが、もっと楽観的に生きたいと必死になっていた当時のボクには、この本がとても輝いて見えたし、この一冊を読めば変われる気がしたので、すぐに本屋に行って買って読み始めました。
【体験談】大ベストセラー「嫌われる勇気」の内容を試すとちゃんと嫌われます。でも、しあわせです
嫌われる勇気めっちゃいい
ボクは読み始めてすぐに「嫌われる勇気」に魅了されました。
なぜなら、ずっと探していた答えがめっちゃいっぱいあったから。
とにかく生き方を変えたかったんです。
できるだけストレスを感じないで楽に生きたかった。
でも、どうすればそんな風に生きられるのかが分からなくて必死にもがいていました。
この本はそんなボクの手を心を、ギュッと掴んでくれたんです。
「嫌われる勇気」を読んだことのない人に簡単に説明すると、自己啓発の父と呼ばれるアルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」を分かりやすくまとめた本で、世界累計500万部を超える大ベストセラー本です。
本のなかで紹介されている「アドラー心理学」では、『人間の悩みは、全て対人関係の悩みである』と断言しており、この本のタイトルにもあるように「嫌われる勇気」を持つことさえできれば自分らしくしあわせに生きられると教えています。
具体的には、承認欲求をなくすための課題の分離、共同体感覚、他者貢献などの方法が紹介されています。
しかも、だらだらと固い言葉で紹介されているのではなく、
アドラー心理学を修めた哲学者である「哲人」と、様々な悩みを抱え、アドラー心理学にも疑問を抱く「青年」との対話形式で分かりやすくまとめられているのでめちゃくちゃ読みやすいんです。
だから、約300ページありますが読書の習慣がないボクでもたった数日で読んでしまいました。
しかも、めちゃくちゃ楽しく学びながら読めたんです。
まさに「嫌われる勇気」の世界にどっぷり夢中になってました。
実践しないと意味が無い
あっという間に本は読んでしまいました。
自分が探していた楽しく生きるための考え方や方法もいっぱい紹介されていました。
でも、実践しないと意味がありません。
よく偉大な人物の名言を聞いたり、自己啓発に関するものに触れたときは、「よしっ!やるぞ!!」って気持ちになるんですけど、
気がついたときには
忘れている…
いつも情熱はどこかに消えてなくなり、せっかく得た素晴らしい知識を全く自分の人生に活かすことができないことが多かったです。
だからこそ、今回は絶対に読んだままで終わらせないために自分に必要だと思ったページには付箋を貼って、何度も読み返して意識して体に覚えさせることにしました。
実際に実践してみる
「嫌われる勇気」には、自分らしく生きたり、しあわせに生きるための考え方がいくつも紹介されていますが、すべてを一度に試しても続かないと思ったので、ボクは「自分のために生きる」という考え方だけを徹底して、他人や周りに流されることなく自分の人生を生きられるようにすることにしました。
具体的な方法としては、「自分の気持ちに正直に従う」「承認欲求を捨てる」というやり方を試しました。
例えば、以前ボクは女性との思い出がなさ過ぎてつらくなったのでレンタル彼女を利用するか迷っていたのですが、そのときも周りからは「金の無駄遣い」とか「絶対やめとき」とか否定的なことばかり言われました。
「嫌われる勇気」を読む前のボクならその人達の言うことも一理ありますし、レンタル彼女を利用せずにモヤモヤとした気持ちを持ったまま何も変わらない日々を過ごしていたと思います。
でも、このときは「自分の気持ちに正直に従う」と決めていたのでレンタル彼女を利用しました。
まぁ結果は散々だったのですが、自分の気持ちに従ったことで後悔はなく自分の人生を実感できたんです。
「承認欲求を捨てる」に関しては、基本的にはSNSを利用するときに意識しました。
これまでは多くの人に”いいね“を押してもらえるような内容を考えて投稿したり、自分の投稿に”いいね“をもらうために自分からも無理をして多くの”いいね“を送ったりしていました。
でも、アドラー心理学では「他人の期待を満たそうとする承認欲求は危険」としており、ボクも「承認欲求を捨てる」と決めていたので、投稿する内容の基準を「自分が本当に投稿したいこと」にして、”いいね”も「本当に送りたいものにだけ送る」ようにしました。
すると、次第にSNSは『いいねをもらう場所』から『自分の気持ちを表現して、共感したりされたりする場所』に変わって楽しく利用できるようになりました。
「嫌われる勇気」を実践したら嫌われるけど、しあわせになれる
ボクは「嫌われる勇気」というタイトルに衝撃を受け、すぐに購入して本の内容を実践してみた結果、
見事に嫌われました👏
ボクは数日間LINEで未読無視されるのがストレスだったので、「数日やりとりが続かない人とはLINEをしないと決めているからまた時間が出来たときに連絡して」と伝えた結果LINEが二度と届かなくなった人が数名。
ツイッターを初めとするSNSで”いいね”や反応を気にせずに投稿を続けた結果、当然のようにフォロワー数が減少。
他にも、言い合いになりそうな場面でも自分の意見を言ってちゃんと喧嘩になったり、これまでは良かった関係がギクシャクしたりもしました。
こんな具合で「嫌われる勇気」の内容を試したらちゃんと嫌われました。
でも、ストレスゼロで楽しく自分の人生を生きられています。
先ほど紹介したようにありのままの自分を見せた結果、離れていった人もいます。でも、無理して仮面を被ってうわべの関係を続けるよりも全然良いと思いませんか?。
もちろん数的なものは減るかも知れませんが、残った人が本当に自分を大切に想ってくれる人であり、自分が大切にするべき人になってくるので、交友関係をスッキリできて良いと思います。
そしてなによりもこの本を読んで自分のために生きられるようになりました。
もう以前より他人の意見や周りの目は気になりません。
それはボクの考えが「自分のために生きる」になっているからです。
だから迷ったときは「自分の気持ちに正直かどうか」を基準にして判断しています。
もちろん、自分の気持ちに正直に生きれば衝突することもあるし、そこに伴う責任も自分で負わなければいけません。
でも、ボクは「嫌われる勇気」を読んで自分の気持ちに正直に過ごすことで、ストレスを感じることなく楽しく生きられるようになりました。
最後に「嫌われる勇気」のなかでユダヤの教えとして紹介されている言葉を贈らせて頂きます。
「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」
嫌われる勇気-ダイヤモンド社-
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