皆さんは『アドラー心理学』という言葉をご存じでしょうか?
簡単に言えば、アドラー心理学とは
アドラーさんが提唱した思想・考え方のことです
正式名称は、アドラー心理学ではなく、個人心理学と言います
このアドラー心理学は、アドラー亡き後もアドラーの後継者達が大きく発展させました
そのアドラー心理学がいまこの現代で大注目を浴びてるんです
その理由は、2013年に出版された1冊の本
『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』にあります。
『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え-』(以下、『嫌われる勇気』)は、国内累計200万部越え、世界累計500万部越えの今も愛され続ける大ベストセラー本です
もしかしたら、名前ぐらいは聞いたことがある人もいるのではありませんか?
すでに読まれた人もいるかもしれません
それぐらい『嫌われる勇気』は大ヒットしている本です
本記事では、そんな『嫌われる勇気』を分かりやすくまとめています!!
「そもそもアドラーさんってどんな人物?」
「アドラーさんの心理学をまとめた本がなぜ売れているのか分からない」
そんな人も大丈夫👍
かなり分かりやすくまとめさせてもらったので
本記事を読み終える頃には、アドラー心理学について理解が深まっていることを約束します!!
それどころか、心に響く言葉を見つけ、人生をより良くしてしまう人もいるはずです
また、
「もう、この本読んだんだよなぁ」
「読んでも正直あまり響かなかった」
そんな人も問題なしです👍
本記事では、『嫌われる勇気』の内容だけでなく、本の内容をしっかり理解するために必要な詳しい情報も一緒にまとめています。
本記事を読み終える頃には、また読んでみたくなること間違いなしですよ!!
ぼくもこの1冊を読んで、人生を良い方向に変えられた1人です
ストレス社会と呼ばれる現代を生きる人たち全員に読んでもらいたい1冊
『嫌われる勇気』を解説を交えながら、ご紹介します。
※ネタバレ要素もありますので、これからこの本を読むことを楽しみにされている人は、ここで読むことをストップしてください(T_T)
それぐらい、分かりやすくまとめさせてもらったボリューム満点の内容になっているので、
良かったら最後まで読んでくださいね
『嫌われる勇気』を読んで
他人の目を気にしてしまう自分にバイバイ✋
大ベストセラー本『嫌われる勇気』人間関係で悩みたくないなら”絶対に”読むべき一冊
『嫌われる勇気』を読む前に
①アドラーとはどんな人物?
アルフレッド・アドラーは、20世紀初めに活躍した心理学者です。
心理学者として、フロイトやユングがよく知られています。
フロイトは、無意識を扱った最初の心理学者。
ユングは、さらなる深層にある普遍的無意識などの研究をした心理学者です。
アドラーも、この2人と並ぶ、同時代の心理学者で、
良好な人間関係を築くための、優れた理論や心理学療法を打ち立てました。
その理論などは、アドラーが27歳の時に開業したウィーンのレオポルトシュタットにある診療所で曲芸師や道化師の相談にのっていた経験も影響していると言われています。
※内科医のアドラーでしたが、患者さんの病気とは関係のない相談や悩みも聞いていたため、評判が評判を呼び、診療所のすぐそばにあった遊園地で働く曲芸師や道化師がアドラーのもとに訪れていたみたいです。
そして、アドラーはフロイト、ユングとともに心理学の三大巨頭と呼ばれています
②この本を読んで人生をいい方向に変えて欲しい人
・なんでも人のせいにしがちなひと
失敗の原因などを他人や環境のせいにしてしまう人。
・自分はだめな人間だと思っているひと
他人と比べたり、見た目のコンプレックスから、自分自身が嫌いな人。
・他人の目が気になりすぎてしまうひと
いつも自分がやりたいことをするのではなく、周りに合わせてしまう人。
・トラウマがあって前に進めないひと
“過去”の経験から生まれたトラウマを克服することが出来ない人。
・しあわせになれないひと
いつもなにかに不満があったり、人生が面白くないと感じている人。
ぼく的には、特にSNSを利用していてストレスを感じた経験がある人には読んで欲しいです
ICT総研の「2020年度SNS利用動向に関する調査」によると、日本国内におけるSNSの利用者数は年々増加傾向にあり、2020年末には7,975万人に達する見込みで、国内ネットユーザー全体で占める割合も80.3%に達する見込みとされています。
つまり、10人いれば8人はなにかしらのSNSを利用していることになります。
SNSは、非常に便利なツールではありますが、
自分を支持してもらいたいという「承認欲求」
他人の投稿に対して生まれる「嫉妬」や「劣等感」は、
過度に感じすぎると、
より良い人生に悪影響しか与えません
そんな感情を生まないためにもアドラー心理学をまとめた『嫌われる勇気』は、SNSの利用が当たり前になっている現代で生活している人には手に取ってほしい一冊です。
③この本を読むメリット・デメリット
メリット
・あらゆる人間関係の悩みを克服・解決することが出来る
アドラー心理学では、
『人間の悩みは、全て対人関係の悩みである』と断言しています。
この本は「悩み=対人関係から生まれる」と考えるアドラー心理学に基づいて、悩みを解決するために必要な考え方を教えてくれるので、いま悩んでいる悩みがスッキリします。
それに今後も、人間関係において悩むことが少なくなり、今より確実にストレスのない生き方ができるようになります
・”自分の人生”を歩めるようになる
この後、詳しくご紹介しますが、アドラー心理学では人間関係の悩みを解決するためには
『課題の分離』が必要だと言っています。
『課題の分離』は簡単にいえば、自分がしたいことと、相手(他人)がしたいことは別に考えるべきだという考え方です
そう考えることで、相手(他人)の目を気にすることなく、自分がしたいことを選び続ける”自分の人生”を歩めるようになるなります。
デメリット
・自分を変えたいと思わない人には必要がない
『嫌われる勇気』は、アドラー心理学の考えを分かりやすくまとめた本です。
内容としては、人間関係から生まれる悩みや、好きになれない自分との向き合い方などを解決するために必要な考え方を示してくれています。
つまり、何か悩みを抱いている人が、自分を変えたいと思って手にする本だと言えます
だから、現状の人間関係において不満やストレスを感じていない人や自分なりの考えを持っていてそれを変える必要がないと思っている人が読んでも時間の無駄になってしまう可能性があります。
大ベストセラー本『嫌われる勇気』
①本の内容
自己啓発の源流とされるアルフレッド・アドラーの思想を、
アドラー心理学を修めた哲学者である「哲人」と、様々な悩みを抱え、アドラー心理学にも疑問を抱く「青年」との対話形式で分かりやすく読みやすくまとめられた一冊。
「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲学者のもとに、
世界は矛盾に満ちた混沌としか映らず、幸福などありえないと考える青年が訪れるところから、
物語は始まり、
物語が終わる頃には、、、
②内容を4つにまとめて解説
「課題の分離」で承認欲求を捨てることが大事
「SNSでいいねがほしいから○○をする」「世間に凄いと思われたいから有名な企業に就職する」
これらは、他の人に認められたいという承認欲求であり、
だれもが心当たりがあることだと思います
でも、その承認欲求こそ危険なんです
承認欲求に支配され、他人の評価でしか自分の価値を実感できなくなると、
いつしか行動する基準が『他人に認めてもらえるかどうか』になってしまい、
自分らしさや本当に自分がしたいことが分からなくなってしまう危険性があるんです
他人の目に怯え、世間体を気にしながら生きる人生が幸せな人生と言えるでしょうか?
気づかないといけないのは、
あなたは他者の期待を満たすために生きているわけではない、ということ
つまり、他人の期待に応えようとする承認欲求を捨てるべきだということに気づくべきなんです
「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」
嫌われる勇気-ダイヤモンド社
『嫌われる勇気』の中で、ユダヤ教の教えとしてこんな言葉も紹介されています
この言葉からも、他人は自分の人生を生きてくれないことが分かります
そこで、自分の人生を歩むためにも、承認欲求を捨てるべきだという考えがアドラーの考え方です
また、その承認を捨てるための方法として
アドラーの『課題の分離』という考え方があります
なにか課題に直面したときに、
「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」
という考えをもって、
自分の課題と他人の課題とを分離して、
それが自分の課題なら他人に踏み込まれないこと、
それが他人の課題なら自分は踏み込まないようにすることで、
トラブルは起こらないといっています
「SNSでいいねをもらいたいから○○をする」の例で言えば、
自分の課題は、”SNSに投稿すること”
他者の課題が”その投稿にいいねを押すかどうか”
なので、自分が考えべき事は投稿内容だけであって、
「いいねがもらえるかどうか」ではないということです
いくら承認欲求に従って、いいねがもらえそうな投稿をしても、
“その投稿にいいねを押すかどうか”は他者の課題なので、自分ではどうにもなりません
なのに、
他者の課題に踏み込んで
「なんでいいねくれないんですか」なんていうと
トラブルになりますよね?
だから、なにか課題に直面したときは
自分の課題と他人の課題とを分離して、それが他者の課題なら他者が決めることなので自分はそれを考える必要がないんです
加えていうと、自分の課題はどんなときだって
『自分が信じる最善の道を選ぶことだけ』と決めておけば、
他人からの承認なんて、道ばたに転がる小石程度に見えてきませんか?
人生は競争ではないと理解して、理想の自分を追求することが大事
「おれはアイツより学歴がいい」「私はあの子よりも友達が多い」
こんな風に、人間関係を上下で考える
タテの関係で見てしまっている人は多いのではないでしょうか?
タテの関係で人間関係を考えてしまう人にとって人生は他者との競争であり、人より上にいることが安心で、人より下にいることが恐怖になります。
さらに、競争は常に勝者と敗者を生み、
勝者は敗者(他者)と比べて、優越感が生まれてしまう
敗者は勝者(他者)と比べて、劣等感が生まれてしまう
このように、他者に優越感や劣等感を感じてしまうようになると
いつの間にか
他者=敵と、考えるようになってしまいます
そんな考え方をもって、生きていては人間関係のトラブルは絶えないし、本当の友人などは作れません
だから、そうならない為にも
人生は競争ではないと理解して、理想の自分を追求することが大事なんです
他者と比較するのではなく、比較対象を自分自身にするだけでいいんです
すると、他者も自分と対等な立場になるため、
タテの関係でみていた人間関係が信頼や尊重し合うヨコの関係に変わり、
他者=仲間と、捉えられるようになり、トラブルや悩みがなくなります
自分の価値を実感するためにも、仲間に貢献することが大事
人間がひとりで生きられないのは共同体(コミュニティ)の中で生きる必要があるからです
家族、友人、学校、会社、、、
そのコミュニティから外れてしまうと、
人は疎外感を感じ、孤独を感じてしまいます
つまり、言い換えると
人はコミュニティの中に居場所があるとしあわせを感じる、ということです
そして、自分がそのコミュニティの価値ある一員であることを感じるために人が求めるモノは
承認欲求と他者貢献の2つです
しかし、承認欲求は人の期待や評価のために生きる不自由な人生となり、そこから生まれる悩みも尽きなくなってしまいます
だから、他人の期待や評価、見返りの為ではなく、
人間関係をヨコの関係でみて、
自分と同じ立場の仲間に対して、自分からしてあげる
他者貢献をすることで自分の価値は実感できるようになります
『自分に価値があるのか』そんな風に考えてしまう辛い人は
まずは、
仲間の助けにもなるし、自分の価値を実感することもできる
他者貢献をしてみてもいいのかもしれません
「いま、ここ」を真剣に生きることが大事
アドラーは、人生はいつもシンプルであり、それぞれのいまを真剣に生きていれば深刻になるようなことは何もないとしており、
『いま、ここ』を生きることが何よりも大切としています
『いま、ここ』だけを真剣に生きて充実していれば、それでいいのです。
過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、
未来がどうであるかなど、「いま、ここ」で考える問題ではない
そんな言葉が出てくる内は、「いま、ここ」を真剣に生きていないと言えます。
真剣に生きていないと、味気ないモノクロームの日々が続くだけになってしまいます。
別に何か目標に向かってひたむきに努力しなければいけないことはありません
何か無理矢理にでも好きなことを見つけて夢中になれなければいけないこともありません
『いま、ここ』を生きるということは、
今できることを真剣かつ丁寧にやっていくということです
それだけを忘れずに、生きていけば
日々の毎日が色づきますし、
ふと周りを見渡したときに
「こんなところまで来ていたのか」と思えるような場所に立つことができます
『嫌われる勇気』名言集
本記事の中でも、すでにいくつかご紹介しましたが、
『嫌われる勇気』には、実践できる考え方や心に響く言葉があります。
実践できる考え方や心に響く言葉というのは、人それぞれだとは思いますが、
ぼくが、悩みがある人に知ってもらいたいと思った名言を厳選して16つに絞りました
なにか感じ取ってもらえたら嬉しいなと思いながら
16つにピックアップした名言をご紹介させてもらいます。
1,世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる(P2)
2,「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」と。(P44)
3,アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ”勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。(P53)
4,対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができません。(P95)
5,ひとりの個人が、社会的な存在として生きていこうとするとき、直面せざるをえない対人関係。それが人生のタスクです。(P111)
※「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」をまとめて「人生のタスク」という。
6,他者が変わるのを待つのではなく、そして状況が変わるのを待つのではなく、あなたが最初の一歩を踏み出すのです。(P115)
7,ユダヤ教の教えに、こんな言葉があります。「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」と。
われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです。(P135)
8,われわれは「これは誰の問題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。(P140)
9,自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。(P147)
10,どれだけ自分の欲求を満たしてくれるのか?こうした承認欲求にとらわれている人は、他者を見ているようでいて、実際には自分のことしか見ていません。他者への関心を失い、「わたし」にしか関心がない。すなわち、自己中心的なのです。(P183)
11,「この人はわたしに何を与えてくれるのか?」ではなく、「わたしはこの人になにを与えられるか?」を考えなければならない。それが共同体へのコミットです。(P188)
12,他者から、「よい」と評価されるのではなく、自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えること。そこではじめて、われわれは自らの価値を実感することができるのです。(P206)
13,そこで他者のことを「行為」のレベルではなく、「存在」のレベルで見ていきましょう。他者が「なにをしたか」で判断せず、そこに存在していること、それ自体を喜び、感謝の言葉をかけていくのです。(P209)
14,普通を拒絶するあなたは、おそらく「普通であること」を「無能であること」と同義でとらえているのでしょう。普通であることとは、無能なのではありません。わざわざ自らの優位性を誇示する必要などないのです。(P261)
15,「いま、ここ」にスポットライトを当てるというのは、いまできることを真剣かつ丁寧にやっていくことです。(P272)
16,「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」(P278)
『嫌われる勇気』を読んでなにかを変える勇気
本記事では、『嫌われる勇気』の中で紹介されているアドラー心理学を生み出した
アドラーとはどんな人物なのかということから、本のまとめまでをご紹介しました。
本を読まなくても、アドラー心理学について伝わるように自分なりにまとめたつもりです
本記事を読んで下さったあなたにとって、なにか響くものがあったなら嬉しいです。
ぼくは実際にこの本を読みましたが、
大ベストセラー本として、多くのひとに愛され続けている理由が分かりました。
SNSによるコミュニケーションが増え、人間関係における悩みが多い現代にとって、
アドラー心理学は現代人への救いの手を差し伸べてくれています
本記事では紹介しきれなかった、
ポジティブなメッセージや生き方を考えさせられる考え方なども、
本の中で沢山紹介されています
人間関係における悩みがある人やしあわせについて考えている人には、
きっと、欲しい言葉が見つかるはずです
嫌われる勇気と変わる勇気をもって、
自分らしくしあわせな人生を歩みましょう!!
本記事を、最後まで読んでくださりありがとうございました(^^)/
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