B’zオリジナルアルバム『B’z』とは
『B’z』とは、B’zが1988年9月21日に発売した1枚目のオリジナルアルバムです。
B’zはこの作品と1stシングル「だからその手を離して」を同時リリースしてデビューしました。
収録曲には、1stシングルの表題曲”だからその手を離して“やB’zとして初めて制作された曲”君を今抱きたい“など、初期のB’zを感じられる名曲が数多く揃っています。
ジャケットには同時に発売されたシングル「だからその手を離して」と同一のデザインが使用されており、B’zのロゴとその呼び方を表わした”Bi:Z”の表記がされています。
また、この作品はアナログ盤(レコード)も発売されました。B’zの作品でアナログ盤が作られたのはこの作品だけであり、2018年には結成30周年記念として他のオリジナルアルバムと共に再びアナログレコード化されました。
B’zオリジナルアルバム『B’z』の特徴
『B’z』はB’zの記念すべき1stアルバムですが、カッティング・ギターを主体に打ち込みサウンドを多用する手法がとられていたり、歌詞に英語が多く含まれていることが特徴です。
また、「Nothing To Change」は亜蘭知子さんが作詞、「孤独にDance in vain」は大槻啓之さんが作曲を担当しており、B’zの作品で唯一メンバーが作詞作曲をしていない曲が収録されています。
これはB’zのお二人がそれぞれの制作に限界を感じて作詞と作曲を依頼したためです。
B’zオリジナルアルバム『B’z』チャート記録
発売当時はB’zが無名だったこともあり、初登場48位で100位以内には4週連続でランクインしたものの、大ヒット作品とはなりませんでした。
その後、試験的に制作されたミニ・アルバム「BAD COMMUNICATION」がヒットしたことで、『B’z』も売り上げを伸ばします。
しかし2019年2月時点の売上枚数は33.8万枚で、当時リリースされていたB’zのオリジナルアルバム20作品のなかでは売上枚数が18位となっています。
B’zオリジナルアルバム『B’z』のキャッチフレーズ
キャッチフレーズは、「最先端から加速する。(空想の未来なら、いらない。)」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B’zのデビュー作品の1つとなった『B’z』のキャッチフレーズは、
“最先端から加速する。”
デビュー当時の松本孝弘(まつもとたかひろ)さんと稲葉浩志(いなばこうし)さんの意気込みが強く込められています。
B’zオリジナルアルバム『B’z』制作秘話
「ええ。しかもそれ以前に経験したことがないんで。意外に1枚目のときはわりと、自分でも選んだというか好きに書いて。」稲葉浩志
B’z ミラクルクロニクル162ページ
稲葉さんは初めて経験する作詞という作業に苦労はされますが、初めてということで逆に好きに書くことができたみたいです。
B’zオリジナルアルバム 『B’z』にはデビューを決定づけた曲が収録
「当時のディレクターが、デモを持って11時からの会議に行くからって。それで決まったらデビューが決まるっていうような感じでした」松本孝弘
B’z ミラクルクロニクル88ページ
「いや、仮英詞じゃなくて、日本語でもう詞書いてて、それがそのあと、そのままになったかどうかはわからないですけど。だから、一応ちゃんとした形で、日本語詞で、アレンジメントもフル・コーラス出来てて、それを3曲提出したんですよね。」松本孝弘
B’z ミラクルクロニクル89ページ
プロのミュージシャンとして活動していた松本孝弘さんが自分のバンドを作りたいと考えてバンドメンバーを探していたときに、社長兼音楽プロデューサーだった長友大幸さんの仲介で松本孝弘さんは『ビーイング音楽振興会』に所属していた稲葉さんとの出会いを果たします。
そして、顔合わせとセッションを済ませた2人は“一緒にバンドやろう”という言葉を交わさないまま”なし崩し的”に活動を始め、制作会議で提出する用の曲の制作に取りかかりました。
その制作は徹夜で行われ、『It’s not a dream』『君を今抱きたい』『ハートも濡れるナンバー~stay tonight~』の3曲を制作します。
そしてこの3曲を会議で聴いてもらいそれが決め手となってB’zのデビューは決定しました。
そんなB’zのデビューを決定づけた3曲がすべて収録されています。
ちなみにB’zとして初めて制作された曲は8曲目に収録されている「君を今抱きたい」で、1stシングルにもなった「だからその手を離して」はアルバムの制作の最後の方に作られました。
B’zオリジナルアルバム『B’z』収録曲
01. だからその手を離して
02. Half Tone Lady
03. ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~
04. ゆうべのCrying ~This is my truth~
05. Nothing To Change
06. 孤独にDance in vain
07. It’s not a dream
08. 君を今抱きたい
09. Fake Lips
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