今回ご紹介するのは、B’zの『ACTION』という作品です。
この作品はB’z結成20周年を記念して作られたオリジナルアルバムで、17曲が収録と過去のアルバムと比較してもかなりボリュームがあるアルバムになっています。
しかし、当時このアルバムの制作はめっちゃ難航したみたいで松本さんも「こんなに曲作りがうまくいかなかったのは初めてです。すごいショックだった」と語られておられます。
いったい結成20年のB’zになにが起こったのか?
そしてどのようにして曲を完成させたのか?
ではさっそく、B’zの『ACTION』という作品について詳しくご紹介します☺
B’z『ACTION』について
この作品は、2007月12月5日にリリースされたB’zの16枚目のオリジナルアルバムで、B’zにとって結成20周年を記念したアルバムでした。
収録曲には、「B’z SHOWCASE 2020-5ERAS8820-Day4」でも披露されたパーフェクトライフやB’zファンクラブ(B’z Party!!)で行われた「まだ自身は聴いたことがないけれど、いつかLIVE-GYMで聴きたいと夢見ている曲」アンケートでは4位で「LIVE-GYMで聴きたいB’zナンバー」アンケートで2位に選ばれた光芒など、数々の名曲が揃っています。
B’z『ACTION』のチャート記録
オリコンアルバムチャートで1位を獲得し、本作でB’zのオリコンアルバム1位獲得は13作連続・通算21作目となり、通算アルバム1位獲得数では松任谷由実さんに並び歴代1位になりました。
またシングル及びアルバムの主要6部門の内「シングル1位獲得数」「シングル総売上枚数」「シングル・ミリオン獲得数」「アルバム総売上枚数」「アルバム・ミリオン獲得数」の5部門も歴代1位にとなり、アーティストとして6部門制覇はオリコン初の記録となりました。
B’z『ACTION』のタイトルの由来
当初アルバムのタイトル候補に、『光』があったみたいです。
これは稲葉さんが数曲作詞をした段階で、「制作上のスランプの闇から『光を求めている』という姿勢が今回のテーマであることを自覚した」そうで、実際『ACTION』の収録曲の歌詞には「光」という言葉やそれを連想させる言葉が多く使われています。
だから、メンバーも当初は『光』をアルバムのタイトルに考えていたみたいですが、「光を求めてアクションを起こす」という響きの方がこのアルバムにはピッタリだったので『ACTION』に決まりました。
B’z『ACTION』制作秘話
2006年の9月から曲の制作は始めたそうですが、本格的な曲作りは2007年1月にロサンゼルスで行われました。
しかし、思うように進まなかったために結局1曲も完成しないまま同月に1度日本に戻ったみたいです。
その後アレンジャーに寺地秀行さんを迎えて、2月に入って「わるいゆめ」から制作に取りかかり始めました。そこからロサンゼルスでまとまらなかった曲をプリプロからやり直して、5月にはまたアメリカで制作が行われました。
そのときの曲作りは前回とは違ってスムーズに進められたみたいです。
さらに新しいアレンジャーを迎えたこともあって、メンバーの「従来のB’zの十八番から抜け出したい」「マンネリを打破したい」という気持ちで制作が進められました。
『ACTION』の制作秘話については、2020年の10月31日から11月28日まで毎週土曜日に5週連続で開催されたB’z初となる無観客配信LIVE『B’z SHOWCASE 2020-5ERAS 8820-』の直前に配信されたB’zPARTY会員限定メンバースペシャルインタビューの中でも話されていました。
■そのときのスペシャルインタビューの書き起こしをご紹介します。
インタビュアー:2007年なんですけれど、ACTIONをリリースされるんですけれど、いまちょっと思い返しても中々大変な制作だったという風に当時の記録が残っているんですけれど・・・
松本孝弘:結構な曲数録りましたよね、ACTIONってね。
インタビュアー:17曲。松本さんはこのときに、“スタジオにもう行きたくない病”に
稲葉浩志:あ、それ最初煮詰まってたときのやつ。
松本孝弘:そうだったっけ!?じゃあ中々できなかったのかな。
稲葉浩志:最初どうやって始めたか忘れたけど、ちょっとうまく進まなくなって一呼吸おいて。寺地くんっていうアレンジャーを呼んだのがたぶんACTIONだと思う。
松本孝弘:そうだったっけ。
B’z『ACTION』収録曲
01. 純情ACTION
02. 黒い青春
03. SUPER LOVE SONG
04. 満月よ照らせ
05. パーフェクトライフ
06. 一心不乱
07. FRICTION -LAP 2-
08. ONE ON ONE
09. 僕には君がいる
10. なんという幸せ
11. わるいゆめ
12. HOMETOWN BOYS’ MARCH
13. 光芒
14. トラベリンメンのテーマ
15. オレとオマエの新しい季節
16. 永遠の翼
17. BUDDY
B’z結成20周年を記念したアルバム『ACTION』
B’zの16枚目のアルバム『ACTION』は、B’z結成20周年を記念したアルバムでありながら制作がうまく進まなかった作品であり、新しいアレンジャーを加えたことで新しいB’zの曲が生まれた作品です。
B’z結成30周年の集大成となった「B’z LIVE-GYM Pleasure 2018-HINOTORI-」で披露されB’zファンが歓喜した“光芒”もこのアルバムに収録されています。
また、本作をひっさげて行われたツアー「B’z LIVE-GYM 2008 -ACTION-」のなかでは5分20秒にも及ぶMCがあり、熱いメッセージがB’zファンに向けて届けられました。
その熱いメッセージの内容とは、
何かアクションを起こせば、いつか必ずためになる
そんなシンプルなメッセージなんですけど、苦労したB’zからの言葉だからこそ胸に響くものがあり、めちゃくちゃ感動してしまいます。
また、B’zの16枚目のアルバム『ACTION』は
この熱いメッセージが聴いていて伝わる熱い作品です。
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